理事長挨拶・沿革

理事長挨拶

理事長 梅村昌弘

キリストが教えてくださった神さまの愛を子どもたちに伝えてゆきます。

 学校法人静岡聖母学園は宗教法人カトリック横浜司教区を運営母体として昭和35年に設立されました。パリ外国宣教会のジョセフ・デヴィス神父によって昭和26年に開園された静岡聖母幼稚園1園をもって始まった当法人は、その後、静岡県各地のカトリック幼稚園が加わり、現在では13園を擁しています。日本のカトリック教会は16の地域から成り、そのそれぞれを教区と呼んでいます。横浜教区は、静岡県の他、神奈川、山梨、長野の4県に亘っており、教区内には84の教会があります。教育事業としては、幼稚園57園、小学校9校、中学校16校、高校17校、短期大学4校、大学2校を数え、それぞれカトリックの教育理念に基づく教育がなされています。

 さて、学校法人設立から半世紀を経た現在、日本の社会は設立当時とは比べようもないほど豊かになりました。しかし、経済的、物質的な豊かさに反比例するかのように人々の心は疲弊し貧しくなるばかりです。経済優先の功利主義的社会の仕組みのなかで、能率や効率に従って、能力のあるなし、役に立つか立たぬかで人間のすべてが評価されてしまう。このような社会にあって、「愛がなければ無に等しい」という聖書のことばどおり愛こそ最高の価値であるという価値観を育てていく必要があります。

 神によって創造されたわたしたち一人ひとりは、かけがえのない存在です。神ご自身がわたしたちをかけがえのない存在として認め、愛し、いつくしんでおられるように、わたしたち自身も互いをかけがえのない存在として認め、互いに愛し合う、これこそいちばん価値ある、すばらしい生き方だということをこれからも子どもたちに伝えてゆきたいと思います。イエス・キリストをとおして示された神さまの愛を子どもたちに伝えてゆくこと、そして子どもたち自身がその愛に生きる者となるように導いていくこと、これこそがカトリック幼稚園に委ねられた使命です。

 最小の労力で最大の利潤をという経済の原則ではなく、ひとかけらの利潤が得られなくても最大の労力を惜しまないという姿勢でこの使命を果していくよう努めたいと思います。

学校法人静岡聖母学園
理事長 梅村 昌弘
(カトリック横浜司教区教区長)


沿革

 学校法人静岡聖母学園は、カトリック精神を基盤とした保育を行う事を目的とし、パリ外国宣教会(*)と静岡カトリック教会が中心となり設立した。
 現在では県下に13ヶ園を擁し、地域に根ざした幼児教育を続けている。

昭和26年(1951)7月10日 パリ外国宣教会のデヴィス神父により、静岡聖母幼稚園設立。
昭和35年(1960)4月14日 静岡聖母幼稚園を母体として、学校法人静岡聖母学園を設立。
初代理事長に 荒井勝三郎司教 が就任した。
法人の本部は静岡聖母幼稚園内に置かれた。
昭和37年(1962)1月10日 沼津聖マリア幼稚園
吉原聖母幼稚園
八幡聖母幼稚園
岡部聖母幼稚園
藤枝聖母幼稚園
磐田聖マリア幼稚園の6ヶ園が加わり、7ヶ園となる。
昭和37年(1962)2月17日 富士宮聖母幼稚園が加わり、8ヶ園となる。
昭和37年(1962)3月14日 蒲原聖母幼稚園が加わり、9ヶ園となる。
昭和44年(1969)4月15日 御殿場聖マリア幼稚園が加わり、10ヶ園となる。
昭和45年(1970)4月1日 伊東聖母幼稚園が加わり、11ヶ園となる。
昭和55年(1980)7月28日 第2代理事長に 濱尾文郎司教 就任。
昭和58年(1983)3月17日 星園幼稚園が加わり、12ヶ園となる。
昭和61年(1986)7月1日 第3代理事長に 松井和人神父 就任。
平成元年(1989)3月29日 裾野聖母幼稚園が加わり、現在の13ヶ園となる。
平成6年(1994)6月7日 第4代理事長に 岡村巌神父 就任。
平成12年(2000)4月1日 第5代理事長に 梅村昌弘司教 就任。

*パリ外国宣教会とは
フランスのパリに本部を置くカトリック教会の司祭の宣教会。1653年にフランソワ・パリュー神父によって設立。当初より東アジアの宣教を担当。明治以降の日本のカトリック教会の再建に携わる。


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